新山パラメータは引け巣欠陥の発生位置を予測するパラメータで、温度勾配法を改良したものです。
修正温度勾配法とも呼ばれています。
以下、概要をご説明いたします。
温度勾配法
温度勾配分布から流動抵抗を間接的に評価し、引け巣の発生有無を判断します。
凝固時の温度勾配が小さい場合、周りとの温度差が少なく凝固収縮に対する溶湯供給を必要とする部分が広範囲にわたるため、溶湯が十分に供給されず、引け巣が出やすいだろうと考えます。
通常はある臨海値をしきい値として引け巣の有無を判断します。
本法は簡便で実用的な方法ですが、形状・寸法によって値が異なるという欠点があります。
新山パラメータ(修正温度勾配法)
温度勾配法の欠点を補うために導き出された方法で、凝固時の温度勾配を凝固時の冷却速度の平方根で割った値を使用します。
この値は寸法に寄らず一定値となり、温度勾配法と同様に、値が小さいほど引け巣が発生しやすいものと考えます。
鋳鋼ではその臨界値が1.0であることが実験的に確かめれらています。
その他各種材料の臨界値については明らかではありません。
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