ベントピンというのものをご存知でしょうか?
メーカー「日伸電工」の紹介文を引用します。
鋳込み重量15%カット事例あり!
押出しピンの入れ替えによるガス抜き鋳造で、不良率も大幅ダウン【特許取得】
『ベントピン』はダイカストでの部品製造時に押出しピン代わりに利用することで、 ガス抜き効果を発揮する画期的な製品です。
今までダイカストの業界では、内部品質の向上のために、 真空やスクイズ等様々な方法が考案されましたが、設備投資がかかりメンテの手間もかかりました。
当社の『ベントピン』は現状のEPを入れ替えるだけのため、 低価格かつメンテナンスの手間も不要です。
【導入メリット】
■製品バリ削減
■内部&外観品質向上
■金型やスリーブ、チップの寿命向上
■鋳造機のトラブル削減
ベントピンの価格は通常押出ピンの10倍の値段
価格は下記の通り。
※参考にMISUMIの通常品の価格も表示しておきます。
- Φ5-207(ライナー部用):13500円
- Φ5-208.5(ライナー部用):1250円(MISUMI品)
およそ10倍であり、加工工賃などを考えても1本あたり4000~5000円の利益がありそう。
本数が出れば、儲かるんだろうな…。
納入品を確認すると、まさかのMISUMIの梱包袋に入っていました。
どうやらMISUMIの標準押出ピンを追加工して販売しているようです。
こんな単純な追加工で儲けられるなんて、ズルい!(うらやましい)
アイディアが良いですね!
ベントピンの効果はいかに?
簡単な板状の製品にしか使ったことが無くて、効果がイマイチ不明。
CAEで確認してもガスが抜ける箇所を指定する(増やす)だけなので、当然「効果はあるよ」という結果になってしまうのですが…
不良品で困っている金型が出てきたら価格的にはお手軽に試せるので、乞うご期待といったところでしょうか?
ベントピンはリバースエンジニアリングで内製できてしまうかも
余談ですが、今や専門業者まで出てきている3Dスキャン。
精度も0.005レベルまで認識できるらしいので、
ベントピンを3Dスキャン → モデル化 → CAM設計 → 加工して完成!
という工程を踏まえれば、ベントピンを量産することも実は可能な時代。
特許取得済みということから、もちろん個人的利用の範囲に限りますが。
まとめ
今回は、ベントピンについて紹介しました。
記事の内容をまとめると、
ではでは、この辺で。
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